コンパウンドによる修正
今、巷ではDIYが流行っています。(自分で直す)
今回紹介する「コンパウンドによる鏡面の出し方」も同じように、簡単な物だったら自分で直すことが可能になります。 ただ、手順等を知らないときちんと直りませんので今回は写真参考に、順を追って説明していきたいと思います 。

コンパウンドで磨く用途は下記のようなものがあります。

.塗料(クリアー)の仕上げ後のタレを直す
.塗料(クリアー)仕上げ後の小さなゴミを取り綺麗にする
.今お乗りのバイクや車の細かいすり傷を治す
.古くなった塗膜(塗料)の艶出し

1)のタレに関してはあまり大きなタレですと取るのに時間がかかりますので、研いでもう1度仕上げのクリアーを塗装したほうがいいかもしれません。

2)の場合のゴミですが、こちらもあまり大きなゴミの場合はクリアーの下まで入っている事がありますので再塗装したほうが良いと思います。

3)の細かいキズですが、クリアーの部分のすり傷なら治ります、下の色の塗料までキズが入っていると色から再塗装しなければなりません。

4)の場合ですが、こちらはワックスでも可能ですが、長持ちがしません、ワックスの場合脂分で艶を出すので風雨により取れやすいです。その点コンパンドの場合細かい粉を刷り込む事によって鏡面を出しますので長持ちします。(ピアノなど)

今回紹介するコンパウンドは、従来のコンパウンドよりも優れていると思います。
1)黒又は濃色に対しても塗面が白っぽくなりにくい。
2)従来の物より短時間で作業が終わる。(当社比、三分の一です)

コンパウンドを使った事のある方なら分かると思いますが、どうしても作業後は白っぽさが目立ちます。白系の塗装の場合などは問題ないのですが黒などは白っぽさが目立ち、あまり満足のいくものにはなりませんでした。
今回使用するコンパンドは透明な塗装後のような鏡面仕上がりになります。また作業時間も短く、磨いた後の白っぽさも目立ちません。某大手企業の工場ではこちらを使っているそうです。

今回はこのコンパウンドを使って綺麗に直す手順を説明していきたいと思います。

まず用意するものは、
@コンパウンド(仕上げ用のみ)

Aウエス(ネル地が最も良いが、綿でも良い)

Bサンドペーパー(科学的サンドペーパー#2000)

今までのコンパウンドでしたら粗目用や細目などである程度磨いてから仕上げ用を使っていますが今回使用するコンパウンドはある程度の小さな傷でしたら消えると思います。
ただし、あまりに大きな塗装後のタレや深い傷などはきちんとサンドペーパーの粗目で均一に研磨し、最後に科学的サンドペーパーで良く研磨してからコンパウンドで仕上げて下さい。

ウエスはなるべく綺麗な、目の細かい物をお使いください。(Tシャツの素材などがいいと思います)ウエスが汚れている、ウエスの目が粗いと塗装面にキズがつく恐れがあります。
せっかく綺麗に磨いているつもりでも実は傷をつけているかもしれませんので気をつけて下さい。

科学的サンドペーパーですが今回は#2000番のみを使います。塗料のタレや深いキズの場合は、粗いサンドペーパーで平滑にしてから、#2000番をお使いください。
また今回使用する科学的サンドペーパーは使いやすく(目詰まりが少ない)、洗って乾かせば何度も使用できます。ただ、他の物より少し高いですが・・・。

それでは順を追って説明していきたいと思います。

まず、磨いたり研いだりするのに適した場所に置いてください(画像1)。あまり低い位置や、高い位置ですと。体が大変になりますし(腰が痛くなる)、やりづらいです。
きちんとした場所に物を置いたら、磨く部分を#2000の科学的サンドペーパーで研いで行きます。
画像2・3・4
コンパウンドによる修正写真1〜4

今回は塗装仕上げ後の小さなゴミを取り除いて、その部分を分からなくする手順をご説明していきますが、古い塗膜の艶出しや、細かいキズなども手順としては同じですのでこちらをご参考にしてください。
サンドペーパーですが、気をつけないといけないのは、普通に研ぐとサンドペーパーの角が必要以上に研ぐ部分に深く入ってしまい余計に傷をつけてしまうので、ウレタン性のスポンジやゴムなどの柔らかいに貼り付けた方がいいと思います。(画像5・6・7・8
コンパウンドによる修正写真5〜8
研ぐときの注意点ですが、一定の方向に研いで下さい(直線的)。皆さんのイメージですと回すように研ぐと思う方も多いかと思いますが、機械の場合、直線的な動きができず回転による磨き作業になります。その場合光に当たるとマキ傷が目立つと思いますが、一定の方向に研いで、同じ方向に磨くことにより、そのキズが極力目立たなくなります。

また、きちんと研いで段差を無くして平らにしないと、後で磨いた後、綺麗に直りませんので時間をかけても綺麗に研いで下さい。
この研ぐと言う作業が一番大事だと思います。
きちんと研ぐと、その部分が細かいキズになり、艶の無くなった状態になります。(画像9
この状態を見て心配になると思いますが、こちらのような状態で問題ありません。

きちんと研いで、綺麗にぬれた雑巾で汚れなどをふき取り、乾いたら、ウエスにコンパウンドを付けて磨いていきます。(画像10
※ コンパウンドですがなるべく多めに付けたほうが、綺麗になると思います。
コンパウンドをウエスに付けたら磨いていきます。
磨くときの注意点ですが、力を入れて、先ほどの説明の通り一定方向に何度も磨いてください。
磨いていくと、最初ピンクだったコンパウンド(画像11)が透明になってきます。(画像12→13
透明になってきても動きを止めずに磨いているとそのうち透明な油分が無くなり研いだ部分のキズが無くなって、綺麗な鏡面になります。(画像14
もしならない場合は、きちんと研いで無いか、磨きが甘いと思います。
その場合もう1度研ぐか、コンパウンドを着けて同じ工程を繰り返してください。
また、時間が経つとコンパウンドが薄くなりキズが浮き出る場合がありますので、もう1度磨いてください。その後は薄くなることはありません。
コンパウンドによる修正写真9〜14
■ 大きめのゴミやたれをとる場合
今回の手順は小さい物を取り除くという工程でしたが深いキズや塗料のタレを取る場合、まず粗めの#500のサンドペーパーで研いで深いキズやタレを取って平らにして、このままではサンドペーパーの傷が深いので上から#800程度のサンドペーパーで研いでキズを浅くしていきます。

その上から#2000番を丁寧に研ぎ、コンパウンドすれば綺麗なやり方自体は全て同じなので参考にしてください。



【コンパウンドセット(小)】


コンパウンド25グラム
科学的サンドペーパー2分の1カット1枚

790円

コンパウンドセット(小)


【コンパウンドセット(中)】


コンパウンド100グラム
科学的サンドペーパー1枚

2100円

コンパウンドセット(中)


【コンパウンドセット(大)】


コンパウンド300グラム
科学的サンドペーパー2枚

4200円

コンパウンドセット(大)


 
※この他お問合せいただければお答えできる範囲でバイク車体色についてもお答えします。お気軽にお問合せください。